ドイツ移住で年金の事気になった!将来もらえる額と手続き方法を主婦目線でまとめました

ここでは海外移住と年金のお話をしようと思います。
ドイツ移住を考えた時年金についてこんな所が気になりませんか?
- ドイツの年金ってどうなの?
- 長期滞在中に納めた金額は将来どうなるの?
- ドイツでも日本でも年金払ってたらどっちの国で貰えるの?
- 年金の賢いな納め方って?
ややこしい海外移住と年金についてできる限りわかりやすくまとめていきますね。
海外移住すると年金ってどうなるの?

ドイツの年金ざっくり月8万円
最初に、ドイツ移住するなら日本と同じようにもらえるので大丈夫!
安心して読んでくださいね。
夫婦で月
手取り3000€だったらドイツでもらえる年金は
毎月1300€(所得税と社会保障費差し引かれて)くらい。
月手取りで2000€なら、900€弱がドイツの年金支払い額になります。
(日本でかけてた期間が加算されて増えるし、公務員の場合もっと多くなります)
ドイツで年金をもらい始めれるのは、63年以後に生まれた人は一律67歳です。
それ以前の人は65歳。
重要なのは最低加入期間

日本の最低加入期間は25年→10年
日本ですでに10年加入したよって人は日本で普通にもらえるし、ドイツで受け取る事もできます。
前は25年だったんですが、10年に短縮されました。
(海外在住中のカラ期間については下で説明しますね)
ドイツの最低加入期間は5年
パターン1
日本の加入期間
10年で、
ドイツで5年加入したよって人。
この場合日本でもドイツでも年金はもらえるます。
(ドイツの年金に日本でかけた10年分が加算されるので、ドイツでもらう方が額は多いのでオススメ)
パターン2
日本で加入期間5年でドイツで5年加入したよって人。
この場合も、日本でもドイツでも好きな方で年金がもらえます。
最低加入期間は・・・
日本25→10年に引き下げ
韓国とアメリカは10年
ドイツは5年
みたいに国によって最低年数が違うので注意!
年金のカラ期間について

海外在住中はカラ期間としてカウント
お金が増えはしないですが、海外にいる間はカラ期間として加入月数をカウントしてくれるので安心。
パターン1
日本で2年だけ年金かけて、
海外に8年いたって人
8年間カラ期間が追加されるので年金が受け取れます。
パターン2
半年だけ結婚してた時、夫の扶養に入ってましたって人
もし国外に9年半以上住んだ場合は日本の年金をもらえるようになります。
日本にいない期間に国民年金を払っていなくても「カラ期間」として年金加入期間(受給資格期間)に合算されるので、1ヶ月でも年金を払ってる夫と暮らしてたって人は、年金をもらえる権利があります。
- 遺族年金、障害年金の受給資格の内厚生年金の受給権者
- 厚生年金の受給資格期間を満たした人
この2ケースは加入期間は旧来の25年になるので要注意です。
※生まれた年や色んなケースごとにもらえたりもらえなかったり、もらえる額が変わってくるので、私のまとめを鵜呑みせず自分のケースをちゃんと聞いて調べてから判断してくださいね。
日本とドイツ両方で年金って納めなきゃいけないの?

日本と他の国ダブルで納めちゃダメですよ(社会保障協定)って決めてる国とそうじゃない国があります。
日本と同時加入しちゃダメな国
ドイツ アメリカ ベルギー フランス カナダ オーストラリア オランダ チェコ スペイン アイルランド ブラジル スイス ハンガリー インド ルクセンブルク フィリピン スロバキアあとイギリスと韓国
今後追加になる予定の国がこの3つ
イギリスと韓国は「保険料の二重負担防止」だけきめられてる
イギリスと韓国に限って、一番重要な「年金加入期間の通算」は含まれてないので、要注意。
例えば韓国で9年働いて、日本で9年働いた人って人は、頑張ったのに両方の国で年金がもらえないってなります。
ドイツで年金払わないといけないの?

期間によって払わなくてOK
ドイツの場合、5年とかの短期でドイツで働くよってなった場合、「適用証明書」ってのを社会保険事務所に出してもらえば、ドイツの年金の支払いが免除されます。
面倒だなって人は
日本の保険を払い続けてドイツの年金には入っても入らなくても良いと思います。
ただ、国民年金を払うのはばかばかしいので、ドイツできちんと
厚生年金もかけてもらうのがおすすめ。
自分の保険料と同じ額を会社が上乗せで払ってくれるので、お得だから。
(ドイツの加入期間60ヶ月以内なら返してもらえるし、60ヶ月以上かけたら無期限許可の申請ができるので、自分の都合の良い方で)
期間が長い場合は年金加入必須
5年以上滞在なら年金は支払わないとだめ
- 期限が決まってないドイツ派遣
- 長期って決まってる派遣
- 現地の会社で働く場合
はドイツの年金加入義務があるので、ドイツで払わないといけない。
(日本では払い続けても続けなくても両方OK)
日独社会保障協定を結んでるんですが、日本側では日本の年金はどうぞ払い続けてもらっても何も言いませんよっていう暗黙のルールがあるっぽので、両方払う事もできるみたいです。
日本の年金っていくらもらえるの?

月額:国民年金6万円、厚生年金15万円
年金は3種類あるんですが長くなるので、今回は老齢年金の金額だけ説明しますね。
- 0歳からもらえる遺族年金
- 20歳からもらえる障害年金
- 原則65歳からもらえる老齢年金
20歳から60歳までの40年間のうち10年以上掛けてたらもらえます。
あと呼び名も国民年金と厚生年金とで違ってきます。
- 国民年金は「老齢基礎年金」「遺族基礎年金」「障害基礎年金」
- 厚生年金は「老齢厚生年金」「遺族厚生年金」「障害厚生年金」
って名前になります。
いくらもらえてどう支払えば特かが知りたいですよね?
国民年金の場合
満額で月約6万5千円、少ないと月1万5千円
国民年金受給額の計算方法は
「老齢基礎年金の満額×保険料納付済月数÷480ヵ月」
です。
10年しかかけてない場合は4分の1だけもらえるし、40年かけてたら満額(年78万円弱)貰えます
国民年金10年加入の人は、約1.6万円
20年加入で、約3.2万円
30年加入で約4.8万円
35年間国民年金払ったよって人で5.68万円(年69万ちょっと)
(77万9,300円×420ヵ月÷480ヵ月で計算:毎年変化します)
国民年金は保険料を1か月滞納するとごとに1625円ずつ減額されます
厚生年金の場合
平均収入の人で月15万円くらい
厚生年金受給額の計算方法は
「平均標準報酬月額×(7.125/1,000)×2003年3月までの加入期間月数+平均標準報酬額×(5.481/1,000)×2003年4月以後の被保険者期間の月数」
ちょっとややこしいです。報酬比例年金額+経過的加算+給年金額みたいに計算しないといけない、、、
ざっくり計算で
30年加入した人で
手取り25万円→国民年金4.8万円+厚生年金5.6万円=10.5万円(月額)
手取り35万円→国民年金4.8万円+厚生年金7.8万円=12.7万円
手取り45万円→国民年金4.8万円+厚生年金10万円=15万円
40年加入した人だと
手取り25万円→国民年金6.5万円+厚生年金7.5万円=14万円(月額)
手取り35万円→国民年金6.5万円+厚生年金10.5万円=17万円(月額)
手取り45万円→国民年金6.5万円+厚生年金13.5万円=20万円(月額)
日本年金機構の「ねんきんネット」ってサイトで見込み額の計算ができるみたいなので、試してみるといいと思います。
私の意見:年金への希望が見えない

2ヶ月で3万円支払われる国民年金
うちの父の話・・・
現在父の年金は2ヶ月で3万円を支給されてます。
(どうやって暮らせばいいの?って感じ)
父は現役時代、会社を経営していて年間1億弱の収入があり、ものすごい高額の国民年金を払わされてたし、保険料もmaxの7万円支払い続けてました。
(実費の方が安いと思うけど、真面目な父は保険料をちゃんと納めてました)
日本国民として素晴らしい納税者でした。
が、最初に働いてた会社が倒産して、国民年金を支払ってたのに証明ができないからと、今まで払った額の1000分の1とかしか受け取れていません。
明らかな掛け損だし、年金たーっぷり払ったから大丈夫!って迎えた老後は地獄、、、ってゆー。
厚生年金をかけてた人は、将来年金がもらえるよう払い続けるといいと思いますが、
国民年金に加入って、、、
私だったら払わず貯金するなりせめて外資の保険会社に預けるかな?とか思います
掛け捨てになるなら返してもらいたい!って人もいると思います。
そんなときは、、、
掛けたお金は返してもらえる

言えば掛け金返してもらえる
- ドイツで払った分を返してほしい!(60ヶ月未満)
- 日本で払った分無駄になるから返してほしい!
って時は、手続きすればちゃんと返してもらえます。
例えば
お給料から2万円を保険料として支払った場合、1万円があなたに、1万円は会社に返金されます。
ドイツも同じシステムで源泉徴収されている
被雇用者負担分だけが戻ってきます。
(2年待機してから申請がルール)
60ヶ月以上(5年)加入してたらドイツでは年金がもらえるので、今まで全く日本で年金払ってなかったの!って人がドイツ来て5年働いて年金納めとけば将来ちゃんともらえます。
このパターンが一番お得かなって思いました。
もし日本で全然年金かけてなかったのって方がいらしたら、オススメです。
ドイツの年金を日本で受け取れるの?

ドイツ年金の受給手続きは日本でできる
証明書さえあれば全部日本で手続きできます。
還付の申請は2年の待ってねっていうルールがあるので、帰国2年後に申請しないといけないみたいです。
還付は日本の銀行口座に振り込まれるから安心。
Sozialversicherungsnummer!!
っていうドイツの社会保険番号がないと日本では保険に入ってたかどうかを確認ができません。
なので、
日本に帰る前にドイツの番号が書かれた社会保険カード的なのを忘れず持って帰ってくださいね。
ドイツ移住で日本で年金を受け取る時の注意点
日本で受け取るんじゃなく、逆に日本の年金をドイツで受け取るってなると、年金額が多いと2重課税されてるので要注意です。
65歳未満で年額70万円以上の人
65歳以上で年額120万円以上の人
は日本で課税されてるのにドイツでも課税ってなったりするので、ちゃんと調べ手続きしてくださいね。
国民年金ってかけた方がいいの?

10年と4ヶ月年金受け取ってとんとん
海外に住んでる日本国籍の人は、国民年金に任意加入することができます。
入っても入らなくても良い、自由に選べるってこと。
保険料は月額16900円、40年加入し続けると約800万円。
これから少子化で支給額は3割くらい減る予定だし、国民年金に入らないといけないのに入っていない人が4割もいるのって、割に合わないことを知ってるからなのか、払えない経済状況なのか?
ちゃんと払っていた気でいても、
「保険料を払うべき期間の3分の1以上が未納であり、かつ直近1年間に未納の月が1ヶ月でもある場合には、もらうことができない」って誰も知らない決まりがあって、遺族年金や障害年金を受け取れなかった家族もたくさんいます。
59歳で亡くなった場合は、丸々掛け損だし、、、
バッチリ掛けてる人はかけ続ければいいし、抜けてる期間のある人はちゃんと埋めてからかけ続けるといいと思います。
経済的な理由があると減額措置や免除してもらえるし、支払う意思を見せるために月1000円ずつ分割払いにしてもくれますよ
500万円以上お金があったら外資系の貯蓄保険の方が、、とか色々思いますが、きちんと計算して、抜けている期間、海外で受け取るのか日本で受け取るのかなど一度計算してみるのがいいと思いました。
ドイツの年金まとめ

ドイツで5年以上扶養家族になるか、働いて年金を払うと、将来ドイツで年金がもらえます。
(5年以上働くと長期ビザ(無期限許可の申請)ができるようになります。)
住民票を抜いた時に日本の国民年金からも脱退して、現在日本での年金納付状況は「
カラ期間」としてカウントされてるので、将来日本で年金をもらえる可能性が上がります。
ドイツで払った分はドイツの方式で、日本で払った分は日本の方式で加算されるので正直、調べきれていません。
ドイツは年金額が上昇したりしてるけど、日本の年金は現象の一途。
日本同様ドイツも年金支給開始年齢が引き上げになってます。
どう生きていくのかにあわせて、どっちで受け取るかしっかり調べてから決断しないといけないなと思いました。
具体的にいくらもらえるか書いてるページがなかったので、主婦でも理解しやすいよう女目線でまとめてみました。
※私がネットで調べたり人に聞いた情報ですので、必ず社会保険事務所等担当機関に問い合わせてから決断してくださいね。