はなりんです。
ここではドイツ移住に必要なビザについて書いていきたいと思います。
ドイツ移住を考えた時ビザについてこんな所が気になってるのでは?
- ビザって何?
- 長期滞在にビザが必要なの?
- ドイツビザってどうやれば取れる?
- ビザに必要な書類ってどれ?
ドイツ移住で必要なビザについてわかりやすくまとめていきたいと思います。
ドイツ移住に必要なビザって何?
日本に外人が住むってなった時、外人さん全員滞在許可証っていうのを日本政府に発行してもらって住んでいます。
その日本に長期でいいよ!っていう証明書の事をビザって言います。
逆に私たち日本人が海外に住むってなると、その国にビザを発行してもらわないと長期で住むことができません。
で、次にドイツに行きたくても1年〜5年(担当した人によって違う)は入れてもらえない罰が降ります。
ビザなしで移住は不可能ってことだけ覚えててくださいね。
ドイツに長期滞在するなら滞在許可証「ビザ」が必要です
ドイツだけでなくヨーロッパ内ならどの国でも同じルール。
ビザには大きく5種類あって、
- ①シェンゲン・ビザ(日本パスポートに標準装備)
- ②滞在許可Aufenthaltserlaubnis
- ③ブルーカード EU Braue Karte EU
- ④定住権(許可)/無期限滞在許可 Niederlassungserlaubnis
- ⑤EU継続滞在の許可/ 無期限滞在 Erlaubnis zum Daueraufenthalt-EU
の5つ。
2つ目の滞在許可以外は今は関係ないので、時間ない人は飛ばして読んでくださいね。
①シェンゲン・ビザ(ヨーロッパに入れるよってビザ)
日本人なら申請しなくても自動でついてきます。
90日以内ならヨーロッパ(下記の国)に入れるビザです。
90日maxで居た場合、3ヶ月間ヨーロッパを出て期間を空けるとまたEUに入ることができます。
(180日の間に合計90日間しか居られない決まり)
②ドイツ滞在許可=長期滞在ビザ
これらビザが長期でドイツにいる人に必要な最初に取るビザです。
- ワーキングホリデー・ビザ
- 就労・研修・研究滞在ビザ
- 学生ビザ
- 配偶者ビザ
- フリーランスビザ
この5つのどれかを最初にとらないといけないっていうビザの種類。
ビザの取得方法は後で説明しますね。
③EUブルーカード(Braue Karte EU)
ただ移住予定の人は、今は関係ないので飛ばして読んでくださいね。
「EUブルーカード」は、EUの高資格外国人労働者新指令に従い、EU加盟国から発給される滞在許可証です。byドイツ大使館
優秀な外国人労働者に与えられるビザ。
大卒で年収550万円以上ドイツで働いて稼いでる人とその家族がもらえるビザです。
(数学・自然科学・技術者・医師は、年収440万円以上でいい)
④定住権(許可)
これも移住予定の人は、今は関係ないので飛ばして読んでくださいね。
5年以上ドイツ住んで税金を納めた人か、
ドイツ人と結婚して3年経った人でドイツ語B1とドイツ政治経済歴史テスト(Einbürgerungstest)合格証書を持ってる人が申請できるビザ。
⑤EU継続滞在の許可
これも最終段階なので移住予定の人は、今は関係ないので飛ばして読んでくださいね。
④の定住権を取得してから3年後に申請できるビザ
1年以上EUを離れるか、6年以上ドイツを離れない限り大丈夫って条件付き
パスポート更新の度(10年とか)にこれも更新しないといけないけど、ローンが組めたり社会サービスをドイツ人と同じレベルで受けれる特典付き。
ドイツで長期滞在ビザ取得をするためには理由を明確に!
ビザをもらうには
「何でドイツに住まないといけないの?」って役所の人に聞かれるので、
ドイツに住む目的がハッキリしていないとだめ。
さっきも言ったけど、5種類のうちどれかの理由付けが必要になります
- 1年だけドイツで自分を試したい!
- 学生になりたい!
- 働くんだ!(職業訓練校に通ってから就職もあり)
- ドイツ人と結婚するの!
- 個人事業主として滞在するんです!
の5つ。
一年だけならワーキングホリデービザ(31歳まで)を日本で取って、働くも良し学ぶもよし、ドイツに住めます。
勉強目的の人は、大学か語学学校(英会話学校的な感じ)を理由に
「学校に通いたいからビザ出してー!」
って言えばビザが発行されます。
ただドイツで働いてみたいって人も
「ドイツのレストランでフルタイムのバイト決まったから就労ビザ出してー」
で通ります。
「ドイツ人の彼と結婚したからビザ出してー」
これも真っ当な理由。
最後の個人事業主(フリーランス)がその他の理由になります。
「俺ドイツでコレやりたいからビザ出して!」
って出たとこ勝負のビザ、、、。
(詳しくは後で話しますが私は最初これでいきました)
とりあえず、5つのどれかしらの理由があればビザがもらえるので、自分がどれ目的でドイツに住みたいって思ってるかを考えてみてください。
ドイツ長期滞在ビザ取得方法
まず1段階目
ドイツ政府が必要って言われてる書類を揃えます。
↓ ↓ ↓
大都市だと外国人局(Ausländerbehörde)に予約するか朝から並ぶかして、担当の人に会う。
(小さな街だとrathausって呼ばれる役場で並ばずすぐ見てもらえます)
↓ ↓ ↓
仮ビザ(カッコいいけど紙製で12€だった)はすぐ発行してもらえるので、それで耐え凌ぐ。
です。
第2段階
(ビザ発行の手続き開始)
↓ ↓ ↓
3ヶ月後に家に郵便で手紙が届く・
「本ビザ(プラスティックのカード)できたから、どこどこまで取りに来て」
って内容のお手紙。
↓ ↓ ↓
大都市は外人局、田舎町だと一番近い大きな街の移民局にビザを取りに行く
↓ ↓ ↓
125€くらい払ったら「はいよっ」てもらえます。
これがざっくりした取得方法の流れです。
私はビザ取りに行く時、運転免許の切り替えもこの時同時にやりました。
田舎住まいの人はなかなか大きな街まで行けないと思うので、まとめてやるのっておすすめです。
問題は書類。
ややこしいのでなるだけわかりやすくまとめていきますね。
ドイツのビザに必要な書類ってどれ?
学生なのか就職なのか、ビザの目的によって必要書類が変わってくるので、まずはどのパターンでも必要な基本の書類を説明しますね。
- パスポート(3ヶ月以上期限が残ってるやつ)
- 証明写真(ドイツでは縦4.5cm・横3.5cmって決まってます)
- 健康保険証の証書(歯の治療と妊娠対応のものって決まってるみたい)
- ドイツの家の賃貸契約書
- 滞在許可申請書(ドイツの役所にある用紙)
- ドイツの住民票(ドイツの役所でもらえる)
この6つが基本の書類。
日本で取れるワーキングホリデービザがおすすめ
18歳〜31歳なら、1カ国1回までって条件つきですがバイトができるし日本で取れるので、ワーホリが一番簡単。
追加書類は
- 航空券の予約票
- 日本の通帳のコピー(30万円以上入ってないとダメ)
の2つだけ。
東京か大阪の大使館で申請して、郵送でもビザ取得できるので超楽。
ここからはタイプ別にまとめていきますね。
学生になりたい人のビザ申請書類って?
- 入学許可証(まだない人は90日の仮ビザがすぐおりるので大丈夫)
- 費用負担証明書(ドイツの口座作ってそこにお金入れる)
入学の申し込みをすると、許可証はすぐメールで送られてくるのがドイツ流ですが、もしまだないならとりあえず90日の観光ビザで入れるので大丈夫です。
その後もし間に合わないなら90日の仮ビザを発行してもらえます。
★現地で作る
★日本にいる間にネットで口座開設
★ドイツ大使館で代行してもらう
の3択で通帳は作れます。
ビザ申請までに、滞在予定月数×720ユーロがドイツのその口座に入ってる事がビザ発給の条件なので、1年の学校なら100万、半年なら50万円をそこに振込み準備しないとビザはおりなくなりました。
語学学校でも大学でも同じビザになるので、やり方は同じです。
働くんだ!って人に必要な書類
- 労働契約書か採用通知(雇ってくれた会社が発行)
- 卒業証明書(最終学歴)
基本大学の卒業証書って言われますが、高卒や専門学校卒の場合最終学歴の卒業証書が必要です。
(担当によっていらないって言われることもしばしば)
とりあえずドイツ来て90日以内に仕事見つけて、契約書か採用通知書を会社に出してもらえたらビザがおります。
ドイツ人と結婚した時のビザ申請書類って何が必要?
結婚の場合は理由がはっきりしてるので書類も明確。
- 結婚証明書(日本で結婚したなら政府の印鑑アポスティーユ必須とドイツ語翻訳も)
- 配偶者の所得証明
- 配偶者のパスポートのコピー
- ドイツ語A1証明書(大卒なら卒業証書でOK)
この4つ。
A1のこととかアポスティーユとかは結婚の記事で詳しく書きますね。
個人事業主(フリーランス)として滞在したい!って人
追加で必要な書類は担当の人によります。
が、一応ネットで見る限りのことと私のビザの経験談でまとめますね。
- 卒業証明書(最終学歴)
- 事業計画書(ビジネスプラン)
- キャッシュフロー計算書
- 履歴書
- 日本の通帳のコピー
などなど。
私の場合webデザイナーなので、ドイツでも関係なく働けるって事と、税金対策用に作った会社が日本にあったので、
- 通帳の残高がわかるページ
- 源泉徴収票
の2つだけ追加してOKが出ました。
(しかも夫が翻訳したドイツ語でOKでした)
私の経験から学んだことは、ドイツ政府が求めるのは、政府の補助金を食い物にしない無害な移民。
金持ってて、ドイツの職業を奪わない人種
これを証明しあげればビザはおります。
私のフリーランスビザ取得までの期間
役所の怠慢の巻
最初に役所にビザほしいって言って、翌週届いたメールがこれ、
Bevor wir die Fiktionsbescheinigung ausstellen können, benötigen wir noch folgende Unterlagen bzw. Nachweise von Ihnen: 以下の書類を準備してね
– biometrisches Passbild 証明写真
– Anmeldung in Crailsheim ドイツの住民票
– ausgefüllter Antrag für die Erteilung einer Aufenthaltserlaubnis 申請用紙
– Krankenversicherung für die Bundesrepublik Deutschland 健康保険の証書Bitte legen Sie die oben genannten Unterlagen baldmöglichst vor. できるだけ早く!
すぐ用意して、役場に持って行きました。
その後、
必要書類提出してから2ヶ月放置されたので再び役所に押しかけたら
役所「卒業証書を追加提出しろっ!」
私「大震災で学校が潰れてしまって連絡先がわからない」
役所「それなら仕方がないですね」
その後さらに1ヶ月放置、、、
待ってるの腹たったので、残高すげー入った通帳のコピーを見せに無駄に催促しに行きました。
私「何年も暮らせる十分な金は持ってる」
役所「わかりました、上の者に伝えます」
すると翌日
「手続きすすめてますので、手紙が届いたら移民局で本ビザ受け取ってくださいね〜」
1ヶ月後、本ビザ取得できました。
日本と違って仕事ちゃんとするっていう常識は通用しないみたいです。
にしても調子いいよね〜。
金持ってるってわかった瞬間ビザ出すんだから。
ドイツ移住ビザまとめ
ドイツは書類大国なので、なんでも書類がないと門前払い。
基本どの書類もドイツ語翻訳必須なので、こっちの記事で書いたストゥットガルトの公式翻訳士さん>>にやってもらうのが安くて早くておすすめです。
今ドイツ政府が恐れてるのは生活保護者をこれ以上抱えたくないって事。
学生ビザもですが、金持ってるやつでドイツ人から仕事奪わない人なら大歓迎なんです。
「私、学校行って勉強して、将来はドイツで仕事がしたいです!」
なんて言おうもんなら、
「日本に帰れ!」
ってビザは絶対おりないです。
ここが日本人と考え方がずれてる点。
学生でも100万通帳に入ってないとビザが下りなくなったので、フリーランスの人はなおさら厳しくなってます。
1年以上お金に苦労はしないぜ!ってところを見せつけてやるのが最善策なのは変わりないです。
最低120万、できたら300万円は通帳残高がある状態にみせかけとく(親や親戚に一時的に振り込んでもらうとか)と、ビザはおりるはず。
フリーランスは1回で通る人と5年かかる人がいる、きっちりした決まりがないビザになるので、出たとこ勝負。
やってみて考えるしかなさそうですね